造林課

安全第一を念頭におき、
地域の自然環境をより良くし、
林業発展に貢献していく。

林業において、造林課は森林の育成を目的とした重要な役割を担い、持続可能な森林資源の確保と環境保全の両立を目指してさまざまな作業を行います。
当社の造林課は植栽からその後の森林管理までを担当しており、「地拵(じごしらえ)」「植付(うえつけ)」「下刈(したがり)」除伐(じょばつ)」といった、森林の成長と健全な管理を支える中核的な工程を担っています。これらの作業は、自然環境に適した森林を育てるために計画的かつ継続的に実施され、木材の生産性向上や生物多様性の保全、さらには水源涵養や地球温暖化防止など、広範な目的を達成するための基盤を形成します。

地拵(じごしらえ)

植える前に土地を整備する作業であり、造林において最初の重要な工程です。まずは植栽予定地に生えている雑草や低木を除去し、枯れ木や伐採後の残材を整理します。また、土地の地力が不足している場合は肥料や有機物を追加して土壌改良を行い整えます。これらの作業により、苗木が根を張りやすくなり、その後の成長が順調に進むのです。

植付(うえつけ)

計画的な森林再生や新たな森林の形成を目的に、苗木を土地に植える作業です。植栽計画に基づき適切な間隔や配置を決め、苗木が成長しやすいように植える位置や深さに注意が必要です。植付の成功はその後の森林管理全体に影響を与えるため、丁寧かつ正確な作業が求められます。

下刈(したがり)

この作業は、植えた苗木が健全に成長できるよう、周囲の雑草や低木を刈り取ることを目的としています。特に、苗木が植えられてから数年間は雑草の成長が早いため、日光や養分を苗木に集中させるために継続的に実施されます。下刈は通常、年1~2回の頻度で行われ、これを数年間継続することで、苗木の成長を支える基盤を作ります。

除伐(じょばつ)

成長を妨げる不要な木々を間引くことで、優先的に育てたい木々に日光や栄養が行き渡るようにする作業です。特に、間伐(かんばつ)と呼ばれる方法で樹木を選んで伐採し、森林全体の健全な成長を促すことが多いです。また、伐根(ばっこん)といった作業で切り株や根を整理し、将来的な作業の効率化を図る場合もあります。

これらの作業は短期的には
多くの手間などがかかりますが、
長い目で見れば森林の健全な成長を促し、

環境保全や地域社会への
貢献につながります。